輪島のぱんバカ日誌

『姿・形』の中にある『本質』

先日、日頃お世話になっている谷川醸造さんから、とっても萌えるお裾分けを頂きました。
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金沢 『茶菓工房 たろう』さんのハート最中です。
ハート型に萌えます。(笑)なんでもバレンタインアイテムとして販売されているようでして、中はこんな感じに、
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カカオとナッツでバレンタイン仕様になっていて、洋を感じさせる雰囲気ですが、食べると『水飴にカカオを混ぜ込んである感じになっていて、羊羹みたいな食感で、ナッツの食感が良いリズムをつくり、鼻からカカオの香りが抜けていきます。抹茶や緑茶と非常に良く合いそうです。
こういうお菓子を食べると、自分が日本人である事を再認識させられます。
材料だけ見ると完全に『洋』ですが、実際はしっかりと『和』です。流石ですね!
たろうさんには、僕も一度伺った事があるんですが、お菓子のデザインや見せ方は、洋菓子屋さんみたいに華やかで、非常にセンスを感じさせるんですが、一口食べると、直球ど真ん中で和菓子です。
土台がしっかりしているから、個性を出しても的を外す事無く、表現出来ているんだと思います。

何事もそうでしょうが、自分のやっている事に『芯』を通すという事は、並大抵の事では無いんですよね、慌ただしい日常生活に追われて、自分のやるべき事を見失いがちな日々を過ごしている現代にとって、非常に難しい事だと思います。そんな中でしっかりと自分を見据えて何をしなければいけないのか、何を表現しないといけないのかなどと、自分自身としっかり対話する時間が必要なんですよね。そこで見えたことを具体的に動いてカタチにしていく作業を延々と繰り返し続ける。決して一時の感情に流される事無く、周りの景色や環境に左右されずに正しい道をひたすら歩き続ける。
そして、必要なのが、物事を正しく見るという事が必須です。ですから一流と言われる物を、見て・触って・感じて・知る。行為をしないといけない訳です。
話は変わって、以前ご招待頂いた食事会で、諸先輩方の話しを聞いて思った事がありました。
内容は輪島の伝統工芸である『輪島塗』についての事でした。
輪島塗をテーマにした漫画があるらしいのですが、その1コマに『今の輪島塗に使用される漆は、高価な国内産ではなく、安価の外国産を仕様して質を落としている。』という風に表現されていたようです。この事に対して非常に残念がっておられました。
何の知識も無い方が、このような表現を目にした時にどう受け止めるでしょうか、恐らく『なんや、所詮その程度か。』と感じる方が多いと思います。
でも実際に、輪島塗の事をしっていて、実際に使用されている方からすれば、『実物を見れば、質を落としているかなんて一目瞭然だろ!』とおっしゃると思います。何の知識も無い僕でも実際に輪島塗を見れば単純に、『素晴らしい』と感じます。それほどの品だと思います。でも実際に触れた事の無い方なら、前者のように感じると思います。
何が言いたいかというと、この著者は、本当に輪島塗を知った上で、この情報を発信したのかという事なんです。表現の自由だと言われればそれまでですが、正しい情報を発信しなければいけないメディアという立場で、その仕事を全うしたのかという事です。この著者は何を目的にこの作品をだしたんでしょうか、『輪島塗』という文化を沢山の人に知ってもらいたいのか、視聴率を上げて発行部数を上げたいのかどちらなんでしょうか。僕も実際この漫画を読んだ事も無いですし、著者に会った事もありませんので何とも言えませんが、物事の情報を不特定多数の方に発信するという事は非常に単純な事ではなく、容易な事でも無いと思います。
輪島塗が長い間繁栄している理由は、質が良くて、使い易いという事の他に塗師屋さんとお客さんの付き合いが非常に親密になる位、アフターフォローが素晴らしい事だと思います。器が傷つけば修理して元の状態に戻したり、職人さんの技に見せられて、自ら職人の道に進んだ方などもおられます。
肝心なのは、どこそこの材料を使用したとか価格が安いとかという事では無く、誰がどんな意図を持って何を表現したのか、どんな歴史があるのかだという事だと思います。
その伝えきれない部分をサポートするのが、メディアの本来の役割だと思います。そういう記事を見た人が感動して興味が起こり、行動に移すんですよね。このような事は輪島塗に問わず、他のどの分野にも同じ事が言えるはずです。本質を自分の計らいを入れずに真実のまま伝える事。根本は単純ですが、実行が非常に難しいです。でも常日頃、心掛けて生活すれば自ずと近づいていくはずです。
そういう気持ちで行動していれば、他人から見て『あの人は芯が通った人だ。』という風に言われる人になるんでしょうね。本人は全く気づかなくて自分では『もっと努力しなければ』と思っているはずです。
そんな人になりたいです。

久しぶりの長編でアドレナリンが出っ放しのパン屋の兄ちゃんでした。(笑)
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by babybread | 2011-02-26 15:43 | なんやかんや。

石川県輪島市の小さなパン屋が日々感じる事をお届けします。
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