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輪島のぱんバカ日誌

夢の舞台。

もう10年以上前の汗が
染み込んだ古いグローブの中で汗をかいた手のひらが 何かつかもうとしているんだ

市営グランドの駐車場の 壁に思い切り投げつけた ボールはまるで行き場所の無い 情熱の塊のように
跳ね返り 跳ね返り 跳ね返り 転がって 転がって 転がって また戻ってくる

あの寝転んだ草の匂い あの滑り込んだ土の匂い 息を呑み込んだ 一瞬の静寂 見上げた空の色
あの青春の輝きが この頃は憎たらしかった 信じることから だから 逃げながら

夕暮れ時と日曜日は ボールの音が響き渡る 汚れた壁はいくつもの破れた夢と哀しみの跡
ひたすら壁にぶつけては ひたすらそれを受け止める
ああ もう一度 もう一度 夢が欲しい

ずっとずっとずっと前に 忘れかけていたスピードで 鼓動がリズムを刻み出す まだやれる 間に合うかも知れない まだ間に合うかも知れない まだ間に合うかも知れない
グローブの中で汗ばんだ手が 今 何かつかもうとしている ああ もう一度 夢が欲しい

この街の どこかに今も あの日の夢が眠らせてある 暗闇の向こう側から 少年の瞳が 僕を見つめている


「友」と呼べる人がいる。一度は同じ舞台を夢見て闘った者同士、お互いの新たな「夢」を語り合ってから、早10年、お互いの夢舞台に立つまでは、連絡を取らないと決めてから幾度と無く挫折を繰り返し、這い上がろうと日々、努力をしている。10年前に交換した「宝物」が幾度の挫折を乗り越えさせてくれました。彼には僕のユニホームを、僕には彼のグローブを。無言で語りかけ続けています。「早く昇ってこいよ!」と。目指す場所は違っても、志は同じです。   
「頑張ろう」
夢の舞台。_b0189926_19374114.jpg



僕が大好きな、シンガーソングライターの「馬場 俊英」さんの歌です。彼は40歳を過ぎてから夢の紅白出場を果たしました。彼の生き方、生き様に憧れます。僕は、滅多に歌の歌詞は見ないですし、聞かないんですが、彼の歌だけは心に響きます。




by babybread | 2010-07-28 19:42 | ベイビーブレッド

石川県輪島市の小さなパン屋が日々感じる事をお届けします。
by babybread